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猪木vsアリ戦は生中継ではなかった、という事実。

2009年02月17日 20:00

久しぶりにプロレスネタです。

1976年6月26日、プロレスファンにとってこの日は

生涯忘れられない一日となった。

アントニオ猪木とモハメッド・アリの格闘技世界一決定戦が

日本武道館で行われた日である。


猪木vsアリ戦 


この世紀の一大イベント、当日2回の放送があったが

午後一時から放送されたのは、生中継ではなく

録画放送であったという真実を知っているのは、

数多いプロレスファンのなかの少数 と マスコミ関係者

そして会場にいた観客ぐらいでかもしれない。


これより下は、僕が「SAMEDESU掲示板」という

格闘技ファンの集まる掲示板に投稿した内容です。

あるとき擬似生中継の話題が出た時、僕が思い出し

猪木vsアリ戦について意見を書きました。(一部割愛)

「当時高校生だった自分は、当日朝からテレビに釘付けでした。
試合の途中、プロレス好きの叔父から電話があり、
『今、○ラウンド終わった、イーブンらしい』との報告がありました。
テレビでは、まだそこまで行ってないので『え?まだ○ラウンドちゃうん?』と言うと
『大阪スポーツ新聞に電話して聞いてる』と言うのです。
そしてその後、テレビでまだ試合をやっているのにもかかわらず、
叔父から『終わった、引き分けや』との電話。
テレビで結果がわかる前に知ってしまったのです。
あの試合は、世界向けのクローズドサーキットのためそれに合わせて、
日本の放送時間より早い時間に始まっていたのです。
当の日本人には、あまり知られてないですけどね」

そして、これより掲示板の管理人である切鮫さんの意見です。

資料は新聞、専門誌などで「試合開始 午前11時50分」と記してあるのが殆ど。 
自分(切鮫)は前座のタッグマッチ、空手、コシティの演武などがあってそこからのスタートが
「午前11時50分」と考えていた。
なので試合は生中継だと考えていた(後述するが多少の疑問点は持っていた)。
猪木‐アリ戦の試合開始のゴングが何時鳴ったか正確なところはわからないが、
仮に本当に「午前11時50分」に試合が始まったとしたら
試合時間は1R3分の15回戦、インターバル1分だから(3分x15)+(1分x14)=59分。
NET(現テレビ朝日)の試合放送が始まったのが13時だから放送が始まったときすでに

試合は終了していたという計算になる。
まさる氏の実体験では放送中に実際の試合はラウンドが消化されながら進んでいたようだから
やはり「午前11時50分」は大会のスタートの時間なのではないだろうか。
どんな試合の報道も発表している「試合開始時間」はメインが開始された時間ではなく
その日一番最初の試合が開始された時間だと思うからだ。

さて、当時の自分はプロレスその他の格闘技のテレビ中継の実況をテープに録音して、
後で再生して(音だけだが)楽しんでいた。
まだ家庭用ビデオは家にはなかったので、音だけ。
猪木‐アリ戦のテープは・・・見つかった。
ン10年ぶりにテープを聴き、音だけでも再検証してみた。

1.最終15ラウンド終了後、判定の読み上げになる部分までの間が短くまた音声から

つなぎが感じられ
明らかに編集していると感じる。
2.倍賞リングアナによる判定の集計結果の発表、これはテープを元に再現。

実況席の舟橋アナ「・・・ジン・ラーベル、71対71」
倍賞リングアナ「ジャッジ、遠山甲、60・・・モハメッド・アリ68、アントニオ猪木72、(歓声が上がる)
ジャッジ、遠藤幸吉、モハメッド・アリ74対・・・」
ここで唐突に音楽が流れ遠藤氏の判定の読み上げが途切れる、編集ミスか?
倍賞リングアナ「・・・で、引き分けでございます」
実況席の舟橋アナ
「さあ判定の結果が出ました。レフェリーのジン・ラーベルが71対71、
そして遠山甲さん、遠山甲さんが、アリが68、アントニオ猪木が72、
遠藤幸吉さんが、モハメッド・アリが74、アントニオ猪木が72という結果で、 えー、

1対1、2対2の引き分け、引き分けということでこれは、

あー、両者引き分けということになりました」

誰も?予想しなかったフルラウンド判定引き分けという結末に

最後は舟橋アナも混乱、困惑している様子。
それはともかく、この音楽の乱入は放送時すでに気づいていたがその時は

憶えていただけで何の疑問にも感じなかった。
1.は明らかに編集と判る。
2.は百歩譲って生放送中の放送事故とも考えられるが、

やはり編集での問題なのではないかと考える。
あと試合前の両選手の入場シーンでも編集と思われる場面を記憶していたが、

今回の音声のみの検証ではどの場面か判別できなかった。

結論。まさる氏の叔父の証言、テープ再生の検証からこの試合はやはり録画放送であり、
おそらくは昨今の格闘技中継でよく使用される擬似生中継の最初だったのではないか?
さすればこの試合は実現意義、試合内容と合わせて放送スタイルという点でも

現在の総合格闘技の元祖的存在ということが言えるだろう。

最近「ミック博士の昭和プロレスファン掲示板」において

この猪木vsアリ戦の生中継か録画だったのかが話題になり

色んな意見が投稿されたが

結局、プロレス専門誌「ゴング」において録画であったことが証明された。

(以下の文参照)

週刊ゴング増刊号「20年目の検証 猪木・アリ戦の真実」(1996年発行)
には、「まず午後1時から2時50分まで全国32局ネットで録画中継、また
午後7時30分から9時21分までは、8局ネットでニューヨーク、ロスと衛星
で結んでの三元中継スタイルに再編成され放送された」とあります。

僕の投稿のとおり生中継と思われていた猪木vsアリ戦は

録画中継だあったことが証明されたわけである。



アリは猪木戦の前に何人かのレスラーとエキジビジョンマッチを行っている

これは、プロレスではよくある手法で、この場合猪木vsアリ戦を

盛り上げるためレスラーが負け興味をそそらせる方法です。

モハメッド・アリvsケニージェイ戦

http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=_Y1Cx0ysQiM

モハメッド・アリvsバディ・ウォルフ

http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=Xi8jXy9Zrnw

国際プロレスにも来日した経験のあるバディ・ウォルフが

アリと組み合ったりシュミット流バックブリーカーをアリに

仕掛けるあたりは、あっと驚かせます。

あの猪木vsアリ戦のような緊張感は一切なく

あっさりと技を受けてしまうモハメッド・アリです。

バロン・シクルナvsゴリラ・モンスーン戦に乱入するモハメッド・アリ

http://www.youtube.com/watch?v=QUVvyjWbaI0

後半モンスーンにエアプレン・スピンをかけられ、ふらつくアリ

どうせならモンスーンにボディプレスでアリをKOして欲しかった。

観客のモンスーンに対する声援は、人気のほどをうかがわせる

この後、WWWF(現WWE)にフロント入りするなど

幅広い信頼性、人間的にも評価されたレスラーである。

世紀の凡戦といわれた猪木xsアリ戦、あれから32年が過ぎた。



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